独学で会計士試験に合格するために必要なスキルセット

公認会計士試験

アキラ120%です。

今回は、会計士試験に独学で短期合格するために必要なスキルセット3点、

お伝えしていきます。

独学の定義は色々あると思いますが、ここでは、

「予備校の講義や答練を受けずに、教材のみ使用すること」

とざっくり定義しております。


予備校の活用方法は、こちらの記事で記載しております。
ここでは、仮に独学を選択した場合、合格のために最低限必要なスキルを3点お伝えします。

本記事は以下のような方に、特に有用だと思ってます。

「独学か予備校か迷っている方」

「予備校通っていたけど合格できなかった。来年分の予備校にお金払うか迷っている方」

「過去に会計士試験から撤退したものの、再チャレンジしようか迷っている方」

もし、本記事で記載するスキルに関して、すでに身についている方であれば、
独学での合格も可能性があると思います。

逆に苦手意識があるのであれば、迷いなく予備校に通うことをお勧めします。

それでは行きましょう!

1.ライティング力(アウトプット力)

論文式試験に合格するために、必要なアウトプットのスキルです。

ライティング力、といっても抽象的ですので、少し噛み砕いていうと、

問題文で聞かれていることに対して、

①時間内に(文章構成の速さ、筆記の速さ)、

②正確に(知識の正確さ、暗記の質の高さ)、

③的確に(説明の説得力の高さ)

答えることができる力だと考えます。

このうち、①と②については、独学でも伸ばせる力だと考えます。

一番独学で伸ばし辛いのが、

③「的確に」伝える文章力です。

なぜなら、相手に伝わるように書いている「つもり」でも

実際に伝わっているかどうかは、相手(採点者)にしか分からないためです。

自分ではなかなか間違っていることに気づけないことが、このスキルが伸びない要因です。


独学では、予備校の答練を受けて添削を受ける機会はありません。

もちろん、論文式の問題の中には、

「暗記した定義や基準趣旨を吐き出すだけ」の問題もあります。

こうした問題は、暗記に注力することで、合格レベルの論述を書くは可能です。

(実際に力技の暗記もある程度合格のためには必要です)


一方で、企業法や監査論の事例問題など、

暗記だけで対応できないその場の「現場思考力」が試されるような問題もあります。

こうした問題に対して、ただ単に自分が知っている関連知識をつなげたような文章では、高く評価してもらえず、関連知識をうまく使いながら、問題に素直に・わかりやすく解答する姿勢が重要になります。

こうした、文章力(論理構成力)は一朝一夕では身につかず、

・答練で添削を受ける予備校生

・仕事の中でビジネスライティングの機会が多い社会人

・他の難関資格や、難関大学の受験等で記述の訓練を積んだ大学生

のような方々でないと、独学では時間がかかってしまうと考えます。

2.リサーチ力

ここでいうリサーチ力とは、主に、

・Xやブログなどから最適なインプット教材を探し、メルカリや友人等経由で入手すること

・基準や法改正があった場合や、今年度試験でのホットトピックのキャッチアップすること(ASBJやXなどを活用)

・教材を読んでいて分からない場合に、ネット等を駆使して疑問を解決すること

のように活かすことを想定しております。
 

こうした情報の収集は、予備校に通っていると、

すべて予備校が提供してくれるものです。

(詳しくは、予備校に関するこちらの記事をご参照ください)

独学で勉強する心構えとして、

会計士試験に関する最新情報を自ら積極的に取りに行く姿勢が必要となります。

私の場合は、有名な会計士予備校の先生などのTwitter(今はX)のアカウントをフォローしていて、

今年狙われそうな分野などの有益情報はマメにチェックしておりました。

(逆に、それ以外の受験生アカウントのつぶやきは個人的にはノイズになりかねないので、すべてシャットダウンするようにしてました)

3.リーディング力

ここでいう、リーディング力は、

どちらかというと、

問題文を正確に読む力、ではなく、

インプットの際に予備校や基本書の説明や解答を読んで理解する力、

と捉えていただければと思います。

すなわち、「本を読むことに抵抗がないか」に尽きるとと思います。

独学の場合、講義(映像授業含む)は受けられず、インプットはすべて活字からの情報吸収になります。

特に初めて勉強する科目は、予備校の先生が口頭で分かりやすく伝えてくれていた方が、

基礎期のインプットには最適でしょう。

それを、すべて紙面から情報を吸収するので、相当に時間がかかるかと思います。

ここで、インプットのコツは、

「なるべく早めに1週させる。読んでいて分からない箇所がでてきても、気にせず、飛ばしてどんどん先に進める」

です。

分からない箇所は、他の分野を理解したときに関連して理解できるようになったり、もしくは、実際に問題を解いたときに「そういうことだったのか」と分かるようになることもしばしばあります。

そのため、わからないことがあっても最初は気にせず、どんどん読み飛ばしていっても構いません。

(それでも分からない場合は、割り切ってそういうものだという暗記に走るのも手かと思いますが、おすすめしません)

まとめ

いかがだったでしょうか。

上記のようなスキルがあれば、すでに教材ベースで自分でインプットとアウトプットを養う力がありますので、独学の合格もできるかと思います。

一方、上記のスキルが現状なくても、予備校は、教材や答練の提供を通じて、上記のスキル養成・補完をしてくれます。

ご自身の状況や能力に応じて、効率的な合格に向けて参考になれば幸いです。

ではまた!

コメント

タイトルとURLをコピーしました