アキラ120%です。
さて、今日はずばり、予備校に行くべきかどうか、悩んでいる方向けの記事になります。
主に会計士試験の受験を悩まれている方向けの内容となっておりますが、他の難関資格でも同じような考え方ができるかと思います。
私は独学で合格しましたが、やはり教材集めなどで非効率な分もありました。
(私の自己紹介はこちらをご参照ください)
私の結論としては、
基本的には予備校に行くべき。ただ、予備校の活用方法は自身の立ち位置によって決めるべき。
です。
まず、予備校に行くべきかを考える前に、
そもそも「予備校の価値(何を提供してくれるか)」を理解しておかないといけません。そうでないと、予備校にいけば合格できる、と思っていたのに、いざ高いお金を払って通ってみても、予備校のカリキュラムに合わずに結局モチベーションが下がってしまうことにもなりかねません。
また、資格勉強を始めるにあたって、自分の立ち位置を把握する必要があります。
そして、合格するために自分に足りないスキル・知識を予備校で補えるかという観点で、予備校に行くべきか・予備校の活用方法を判断します。
仮に予備校に行く判断をした場合でも、ただ盲目的に予備校のカリキュラムに従うのではなく、自分に足りない部分を補う目的でのみ予備校を活用する、というのが一番効率的だと考えます。
これだけだと、何か抽象的で答えになっていないと感じられるかと思いますので、以下順を追って説明していきますね!
予備校の価値とは
予備校が提供する価値には以下があると思います。
①質の高い教材の提供(基準改訂などのお知らせ含む)
②講師による講義
③質問対応
④問題添削(文章添削)
⑤コミュニティ(通学の場合)
どれも言わずもがなですが、このうち会計士試験において、もっとも重要な価値は、①質の高い教材の提供、と私は思います。
会計士試験、市販の教科書・問題集で合格レベルに達成できる本が全然ないんですよね、、、
(専門書と基準を読み漁れば可能と思いますが、試験合格を念頭に置くと非常に非効率です)
逆に、②、③、④については、
「自分で本を読んでInputできる」
「わからないところはネットで調べられる」
「日ごろから文章書き慣れている(社会人など)」ような方にとっては正直不要な価値になります。
また、⑤のコミュニティについては、一緒に勉強する仲間がいた方が頑張れる方もいれば、一人で黙々と勉強したい方もいると思うので、個人の性格によって要否が分かれるでしょう。
予備校の提供する機能①~⑤の中で、ご自身にとって必要なものは何か、というのをまず考えてみましょう。
基本的に、予備校のカリキュラムはフルコースメニューで①~⑤を提供していますが、
自分にとって不要な料理もあるわけです。
「予備校に行く=カリキュラム通りに進まないといけない」という固定観念を取っ払って、
自分の中で不足している部分を予備校を使って補う、という風に思考を転換できると、より効率的に合格できるようになると思います。
ちなみに少し前には、CPAは教材のみを販売だった(上記の①のみ単品で提供可能していた)ので、独学もできたのですが、今は教材販売のみの提供はしていないようですね、、、、
自分の立ち位置の把握~4パターンの中から~
続いて、こちら。
ご自身の立ち位置の把握についてですが、ここではわかりやすく、4象限に分けてみました。
縦軸が時間の自由度・横軸がアウトプット力、とした場合にどの分類になるか、まずは考えてみてください。
ここでいう「アウトプット力」の意味合いは、「資格試験合格に必要となる文章能力」と捉えてもらええればと思います。
会計士試験に合格するためには、最終的に論文式試験に突破する必要があります。
論文式試験では、「キーワードを交えつつ、採点者の意図を汲み取って、伝わるように文章を書く」能力が必要です。
この能力は一朝一夕で身につくものではなく、添削受けるなどして、他人に評価してもらうのが一番効率的だと思います。
(たとえば、大学受験で論文や記述式がある難関大学出身の方や稟議をよく書く社会人などは、相当程度のアウトプット力があると思われます)
そして、分類毎の、予備校のベストな活用方法は以下の通りです。
- 「時間あり・アウトプット力高い」
⇒予備校の教材をベースに独学可能だが、予備校にお金を払って教材を手に入れるのがベター。予備校カリキュラム通りが無難だが、マンネリ化する可能性大のため、早期にアウトプットかつ論文中心の学習に切り替えることを意識。
注意点として、時間があるからと言って、教材を広げすぎることだけはNG。
満点ではなく、合格ラインを目指すこと。 - 「時間あり・アウトプット力低い」
⇒予備校のカリキュラム通りがベスト。
答練を定期的に受け続けてアウトプット力を磨いていく必要ありますが、予備校のカリキュラムでは、こうしたスキルが高まるように組まれていると思いますので、素直にカリキュラムに従うのが一番効率的だと思います。 - 「時間なし・アウトプット力低い」
⇒予備校一択。講義時間は確保できなくても、最低限、答練は受けにいって添削を受ける。
正直時間を確保できないと、アウトプット力を磨くことは難しいので、そもそも時間を確保に努めましょう。(上記の2.に少しでも近づけるような環境づくりが大事です)
あまりインプットの時間が取れない場合でも、それを言い訳にせず、答練はスケジュール通りんみ受け続けることが大事。インプットよりもアウトプット(実際に問題を解くこと)に時間を割くことを意識しましょう。 - 「時間なし・基礎学力高い」
⇒予備校の教材をベースに独学可能。
答練を受けるのではなく、テキストABランクメインにインプットしていく。
(詳しい勉強方針は、こちらの記事ご参照ください)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
効率的に合格するのであれば、やはり予備校に行くのがおすすめです。
しかし、盲目的に予備校に通う(カリキュラムに従う)のではなく、
「自分の立ち位置を把握⇒予備校の価値(上述の①~⑤)を取捨選択の上、使えるところだけ使う」
ことで、より効率的に合格することが可能となるでしょう。
既述の通り、会計士試験は市販の教材が全く充実していないため(特に論文試験)、
独学にしても、最低限、予備校の教材を入手、する必要があります。
予備校の教材は、過年度分であればメルカリや友人経由などで比較的容易に入手でき、過年度~現行制度改訂のキャッチアップさえできるのであれば、過年度テキスト利用でも合格できます。
(私は過年度テキスト使っていた科目もあります)
ただ、予備校教材の入手や、改訂キャッチアップのための時間が割かれることを考えると、やはり予備校にお金を払って、最新版の教材をもらった方が楽ではあります。
そこは、支出と時間との兼ね合いでご判断いただければいいかなと思います。
ちなみに、改訂キャッチアップは実務では当たり前ですので、資格試験の内から改訂をリサーチする術を知っておくことは、将来的にプラスに働くと考えます。
また、こうやって自分から能動的に取りにいった情報は、意外と記憶に残りやすいという点もあるので、必ずしもデメリットばかりではありまえせん。
私は独学でよかったな、と思う点もありますが、すべての人が独学がいいとは全く思っておりません。
本記事をを参考にしていただき、みなさまにとってベストな選択になれば幸いです。
ではまた!
コメント